多くの女性が、出産前から産後のキャリアを描いていない理由

いろんな働くママの話を聞いた1年

今年は個人的にも女性のキャリアや働き方の講演活動が増え、M relationsを立ち上げモーニングセッションを主催したりと、いろんな働くママの話を聞いた1年だった。

そこで、色々な気づきがあったのだが、1つあげるとすると、
「多くの女性が出産前から産後のキャリアを描いていない」という共通点があった。

話を聞いていくと、それはなんとなく「描いていない」のではなく、「描けなかった」のだという。昨今いろんなママ向けのキュレーションサイトや、ワーママ 向けのコンテンツが増えているものの、本質的な産後のキャリアの話はほとんどない。

あるとしたら、産後の女性のキャリアは、”ゆるキャリ”か”バリキャリ”かの二択。
多くの人は、”ゆるキャリ”でもなく、かといって平日は子供とほとんどを過ごせないくらい”バリバリ働こう”と思ってるわけではない。その中間ゾーンを目指したい人が多いのではないだろうか。

しかし世の中に溢れてるコンテンツは、バリキャリのスーパーママorゆるキャリの2択。そのどちらか2択ではなく、自分らしく働いて仕事と育児を両立している女性の話は、あまりにも少ない。

そのため、どれも自分には参考ならない…自分の産後のキャリアが想像できない…となってしまうことが、少なからずあるようだ。

 

ひとりで動けるときこそ、将来を見据えてキャリア計画を立てよう

これから妊娠・出産を考えていて、産後もキャリアを継続したい女性の不安をすぐに解消することはできないが、ひとつ言えるのは「ひとりで動けるときこそ、がむしゃらにチャレンジして経験を積んでほしい」ということ。

「産後は時短だとマネジメントできないのでは…」という声もあるが、出来る時にマネジメントや役職も経験しておくと、産後のキャリアの選択肢の幅がグッと広がるはずだ。現状は時短×マネジメント職がなくても、もしかしたら産後からポジションを作ってもらえるかもしれない。企業側も試行錯誤しているはずだ。
「うちの会社は役職のある子持ち女性はいなくて…」という社内にロールモデルがいない問題もよく聞く。ロールモデルがいない、前例がないのであれば、自分が第一人者になればいい!せっかく第一人者なら、新制度も提案できるかもしれない。可能性は無限だ。
「いつ昇格するかわからなくて、妊娠のタイミングを踏み切れない」という悩みもよく聞く悩みだ。正直、悩んでも答えが出ないことを考えている間に、1分1秒と時間は経過していく。

だって、妊娠のタイミングは誰にもわからないんだからーー。

 

現状に悶々と悩む時間を、自分のキャリアを見直す時間にしてみる

社会人になると転職をしない限り、自分のキャリアを改めて振り返り見直すことは、なかなかない。自分の「現在地」を確認し、産後の自分の理想のワークライフバランスを描いて、今できることを精一杯やることに時間を当てる方が有意義な時間の使い方なのではないか、と思う。

育休から復帰して、どうしても働きづらい環境が変わらないのであれば、その時に自分が何ができるのかを考えて、行動すればいい。

行動しても、組織が変わるのに時間がかかりそうであれば、転職という手もある。妊娠前にワーママを見据えて転職するも、産後に転職するも、自分のその時の「現在地」によってどちらが適してるか見えてくるかもしれない。

後者だと子持ちの転職になり、受け入れが増えてるとはいえ、妊娠前よりはハードルが高いだろう。そこで仕事柄、企業側の話を聞いて思うのは、いかに時短でも自分の価値を発揮できるかを示せるがポイントだと思う。産後の自分の価値を高めるためにも、現状の組織の慣習などに怯まず、どんどん挑戦していける社会になると、組織も変わっていくのではないだろうか。

育児と仕事のベストバランスは、人それぞれ。

これから子どもを考えてる人は、産後の働き方はどんなバランスが理想なのかを前もって考えてみることをおすすめする。それは自身としても、夫婦のあり方としても両軸で考えてみることいい。そうすることで、”今の自分がすべきこと”が明確になってくる。すでに現役の働くママであれば、今度の子どもの成長と自分と夫のキャリア計画を重ねて考えていくことが大事だろう。

女性が自分の望む働き方で、自分らしく活躍できる選択肢・ケースを増やしたい

キャリアと育児の両立は、永遠の悩みである。このM relationsを通して、いろんな働くママの選択肢を増やし、それを許容できる世の中にしていきたい。そのためにもママが関わる人々と良い関係が築けることが大事だと思う。

仕事も育児も同じスタンスでいる働くママたちは、なかなか出会えないもの。そんな日々忙しいママたちが効率よく情報交換や集える場を作っていきたい。