授乳以外パパにできないことはない!育休男子.jpこと高橋俊晃さん流、パパの育児と仕事の両立。その先の壁への向き合い方

Mrelationsでは、ママが自分らしく育児と仕事の両立を実現するには、夫婦の協力体制も重要だと考えています。昨今、男性育休の議論は盛り上がりを見せていますが、まだまだ男性の育休取得事例は多くはありません。

そこで今回から育休経験のあるパパのインタビュー連載をスタート。パパの育休取得経験があるご家族にお話を伺い、その貴重な経験を皆さんにナレッジシェアしていきたいと思います。


今回は、ご自身の育休取得の体験や思いを社会へ発信するため2015年に「育休男子.jp」を立ち上げ、男性の育休取得を推進する活動をされている、育休男子こと高橋俊晃さんにお話を伺いました。

高橋俊晃さんプロフィール
1982年生まれ、37歳。
4歳の長男、0歳の次男の二児の父。長男誕生時に9ヶ月の育児休業を取得。
育休男子.jpを立ち上げ男性の育休取得を推進。OA機器メーカーの営業、ワークスアプリケーションズでコンサルタント、採用担当、経理財務担当を経て現在フリーランス。一般社団法人Papa to Children(PtoC)理事としてパパコミュニティの運営に従事。2015年より育休男子.jpを運営。


早速ですが、育休を取ろうと思ったきっかけについて教えてください


学生時代にスウェーデンの福祉政策やワークライフバランスの考え方に触れ、また日本でも男性が育休を取得できることが分かったため、「将来子どもが生まれたら長期の育休を取ろう!」と決めていました。採用担当だった当時、いざ子どもができたので上司と相談して、取得をしました。


当時は会社員でいらっしゃったようですが、育休取得はスムーズでしたか?

はい、とてもスムーズでした。上司に申し出たところ「おめでとう!いいね!」と言ってくれたのと、チームメンバーも明るく送り出してくれました。

素敵なメンバーですね!5年前ですと、男性の育休取得は今よりもっとハードルが高そうなイメージですが、職場の雰囲気はどういった感じでしたか?育休を取りやすい土壌があったのでしょうか?

「自分の頭で考える」ことをとても重視する職場だったことや、男性の長期育休取得事例も既に複数あったので取りやすい状況でした。

すでに複数事例があったとは先進的な職場だったんですね。高橋さんと奥様それぞれどれくらいの育休期間を取得していたのでしょうか?

妻は、産後休暇から育児休業を10ヶ月。私は、産後1ヶ月から9ヶ月間取得しました。里帰り出産だったため、産後1ヶ月後に妻が自宅に帰宅するタイミングで取得しました。

なるほど!1ヶ月ずらして取得されるのは、とても良いですね。育休時の一日のスケジュールを教えてください。

育休中の一日のスケジュール

授乳以外に出来ないことはない

奥様の働き方について、キャリアの考え方など差し支えない限りで教えてください。

働き方としては、8:50~15:50の時短勤務です。働く裁量を調整しやすいようで、子どもが病気の際は、「側で見てあげて下さい」と言って頂けるのでありがたいですね。

今はマネージメントするより、される方が気持ちが楽なのでいちプレーヤーとして仕事ができている現状に満足していてるようですね。子どもが大きくなってきたら運用や業務改善に関わりたいと思っているみたいです。

奥様とはお子さまが生まれる前から、育児や家事の体制など産後の連携の仕方について話し合っていたのでしょうか?

育休取得にあたっては、役割分担を話した気がしますが、授乳以外に私にできないことはないと考えていたので、二人で適宜やることを前提にしていたと思います。

授乳以外にできないことはない」本当はそうなんですけど、なかなかそこまで主体的に育児をするパパは少ないですよね、素敵です。家事育児を連携する上で気をつけていることは何かありますか?

私が外での予定が入りやすいため、夜の予定が入りすぎないように気をつけています。また予定が入りそうになったら、即決せず、まず妻に相談するようにしています。

夜の予定が入りやすいとしても、まずは相談してもらえると、奥様もありがたいですよね。

現在の育児と仕事のリアル

現在の一日のスケジュールを教えて下さい

ありがとうございます。しっかりと家事・育児をバランス良くされていますね。育休中は、仕事にまつわるインプットなど意識していたことはありますか?

採用に関する社会人向け講座に参加したのと、ブログ開設やメンテナンスなどを実施していました。正直もっと自己研鑽の時間を取れるかと考えていたのですが、考えが甘かったです。ビジネスパーソンとして知見を広げるべく、読書したり、勉強会に参加したり、ブログのデザインをリッチにしたりSEO対策したり、みたいなことを考えてました。

実際に育休に入ってみると、特に最初の3ヶ月は夫婦二馬力あっても心身ともにしんどい日々…正直「自己研鑽する時間があったら寝たい」という感じでした。

少し余裕が出てきた頃に、大学の社会人向け講座に通ったり、ブログデザインをいじったりしましたが、当初できるかなと思っていたことの5分の1くらいしか出来ませんでした。

産後の育児期間は、睡眠も削らられ、思うように集中する時間はとれないですよね。そうしたなかで、仕事への不安などが有りましたか?復帰後のポジションは、育休取得前のポジションと同様でしたか?

個を尊重する会社風土と、上司、同僚に対する信頼があったので、特に不安はありませんでした。また育休取得について社内外に向けてブログで発信していたことから、社内のパパママ向け施策に参画したり、プレパパ社員からの相談を受けることが増えました。

復帰後のポジションは、育休取得前と同様でしたが、ガッツリ多忙な働き方に戻ってしまって…。同時期に復職した妻に多大な負担を強いてしまったんです。
そのことが、私がフリーランスに転身したきっかけにもなっています。

実際にそのときには、奥様とはどんな話し合いをされましたか?

まず最初に私から「会社を辞めて、フリーランスになる道を模索してるんだけどどう思う?」と妻に相談しました。妻からは「保育園を退園にならないか」という重要な指摘をもらったので、自治体の保育課に問い合わせて、退園にならない条件を慎重に確認しました。

また「家庭時間を増やす分、収入が下がる可能性があるが、どのくらいまでなら許容範囲か」を確認しました。第二子妊娠中だったので、出産近辺の働き方についてもある程度具体的に相談しましたね。

具体的なところまでしっかり夫婦で話し合われたんですね。そんな高橋さんでも仕事と育児の両立で、壁にぶつかった経験はありますか?

前職在職中、なかなか自身の働き方を変えることができず、次男ができたことに伴い退職し、フリーランスになりました。

それからは、在宅勤務可にするなど柔軟な働き方が可能な契約を結び、勤務時間と給与、家庭時間のバランスを取るように工夫しているので、今はひとつ壁を乗り越え、新たなフェーズにいると思います。

ありがとうございます。最後にこれから育休取得を悩んでいるパパへ、一言お願いします!

男性が子育てすること、育休を取ることが当たり前の社会を、子どもたちに手渡していきましょう!


今回は育休男子こと高橋俊晃さんに育休のこと、ご夫婦のこと、育休後の仕事と育児の両立等について貴重な経験をお話いただきました。

育休取得をする男性は徐々に増えてきていますが、育休を取得しても、取得期間が5日未満の「名ばかりの育休」が男性育休の半分以上という実態も明らかになっています。5日では、育児に主体的に参加することは難しいのではないでしょうか。

(参考:男性の育児休業の取得状況と取得促進のための取組について 厚生労働省・雇用環境・均等局 職業生活両立課資料

インタビューさせて頂いた高橋さんは、二度の育休でしっかり奥様やお子さんに寄り添い、向き合っていらっしゃることが、とても伝わってきました。特に「授乳以外私にできないことはない」とおっしゃったのがとても印象的でした。

今後お子様が生まれる予定のパパ、お子さんがいらっしゃるパパは是非、(現在育休を検討している方はもちろん、そうでない方も)本インタビューをお読みになって、参考にしていただけたらと思います。育休男子.jpのホームページやtwitterアカウントも是非チェックしてみてくださいね。

Mrelationsでは今後も、育休を取得されたパパやそのパートナーにインタビューを行い、その貴重な経験を皆様にナレッジシェアしていきます。インタビューに答えてくださる育休取得経験のあるパパも大募集中です。