育児を優先する覚悟をもつ。メインで子育てをするパパの“仕事と育児の両立ポイント”とは

相原秀哉さんプロフィール

株式会社ビジネスウォリアーズ代表取締役

慶應義塾大学大学院修了後、IBMビジネスコンサルティングサービス(現日本IBM)入社。グローバルスタンダードの業務改革手法や、「Lean Six Sigma」を活用したコンサルティングを得意とし、2012年に日本IBMで初めて同手法の伝道師 「Lean Master」に認定される。その後、幅広い組織や個人の生産性向上に寄与するべく、2016年に独立。生産性向上による働き方改革コンサルティングや、コンサルティングスキルを実践形式で学べるビジネスブートキャンプなどを手掛ける。

相原さんの現在のお仕事についてお聞かせください。

クライアントの業務改革のコンサルティングを行っています。最近ではリモートワークの導入にともない、フリーアドレス制などに関する案件を手掛ける機会が増えてきました。

もともとはIBMビジネスコンサルティングサービス株式会社(現日本IBM)で業務改善のコンサルティングに従事しており、2016年に会社を立ち上げて独立しました。

私の1日は、洗濯などの家事を終わらせて、娘を保育園に送るところからスタートします。1日の始めに「今日は必ずここまでは仕事を終わらせよう」というルールを決め、9時ごろから仕事を開始。帰宅して子どもを寝かしつけた後は、自由に自分の時間を過ごしています。

平日の夜は基本的に家にいますが、妻は夜に会議が入ったり、飲み会に顔を出したりすることもありますね。最近は妻の仕事も忙しくなってきたので、週に1度家政婦さんを雇って、掃除や料理の作り置きを依頼しています。

休日はどのようにお過ごしですか?

土日のどちらかは、夫婦がそれぞれフリーな時間を過ごすようにしています。私はスポーツ系のサークルに所属しているので、バスケやテニスといった色々な種目を週替わりで楽しんでいます。

やはりスポーツをすると、日々のストレス発散になりますね。東京都のすみだ水族館などに子どもを連れていくこともありますが、家族全員で丸一日一緒に過ごすことは少ないかもしれません。

出産前に、育児担当に任命される

お話を伺いながら、相原さんは育児にかなりコミットしていらっしゃるように感じました。

実は妊娠がわかった時に、妻から「私は産む担当だから、あなたは育てる担当ね」と言われたんです(笑)。私自身は物心ついた時から子どもが好きだったので、これと言って特に抵抗はありませんでした。

妻は出産後に割と早いタイミングで職場に復帰しましたが、私は有給をフルに使って、育休代わりにしました。

当時の職場は「結果がすべて」というカルチャーでしたので、大きな問題がなかったことも幸いでしたね。今のところ家庭内では、育児に関しては僕がほぼワンオペレーションで、料理は妻に任せています。

とてもユニークなエピソードですね!

そうですよね。私はどう頑張っても子どもは産めませんので(笑)、今は家庭で「娘を育てる人担当」として、日々育児や仕事に向き合っています。

実は娘は生まれてくる前から、脳に先天性の障がいをもっていることが判明していました。ですがものすごく悩んだというわけではなく、「夫婦で娘を幸せにする」という選択肢しか考えられなかったように思います。

そもそも私は大前提として、悩んで解決することは何もないと感じています。悩むことと、考えて行動することの間には、とても大きな差があります。頭のなかでずっと悩んでいるのではなく、しっかりと考えたうえで具体的なアクションをとることが重要ではないでしょうか。

育児と家事を両立し、生産性が向上

育児と仕事に向き合う中で、どのようなことをお感じになりましたか?

育児を始めてからは、全体的な生産性が非常に上がりました。仕事において「最も自分が価値を発揮できるのは何か」という点を突き詰め、そこにとにかく集中するようにしています。他の仕事を極力やらなくて済むように業務を見直したり、効率化を考えたりするというのも、育児と仕事の両立を目指すなかで重要な方法だと考えています。

子どもが生まれてからは、無駄なことを一切やらなくなりましたね。やるべきことをどんどん絞ると、自然と仕事の量も減っていくように思います。例えば、会議を開くからといって、必ず資料を共有する必要性があるわけでもありません。後日会議の内容をメモで共有するなど、細かい部分の効率性も常に考えて仕事を行うようにしています。

ご自身が着手すべき仕事をしっかりと見極めていらっしゃるのですね。

私の生活サイクルに育児が加わったことで「より短時間でしっかりと成果を出す」という点にフォーカスするようになりました。結果的に、仕事には大きなプラスになっているように思います。

また、仕事にアクセルをかけることは、決して時間をかけることを意味するわけではありません。大切なのは、いかに頭を使って効率的に仕事に集中できるかどうかというポイントではないでしょうか。

とはいっても、クライアントとの打ち合わせが長引いてしまい、保育園のお迎え時間を過ぎてしまう事態もありました。保育園と職場の板挟みになってしまって、とても苦しかったのを覚えています(笑)。

育児を優先させる覚悟をもつ

日々育児や仕事にお忙しいなかで、工夫されていることを教えてください。

家事や育児をしながら、音声メディアでインプットをするように心がけています。最近では洗濯物を干す時や皿洗いをする時に、ニュース番組などを2倍速で流していますね。

ほかにも、米アマゾン・ドット・コムの音声アシスタント「アレクサ」をフルに活用しています。子ども向けの歌を流してもらったり、テレビをつけてもらったりと、音声だけで電子機器を動かせるのはとても便利です。

相原さんは常に笑顔でいらっしゃるように思います。息抜きしたい時やイライラした時は、どのように対処されていらっしゃいますか?

確かにここ最近はほとんどイライラすることはありませんね。強いて言うのであれば、自分の時間をつくるように意識しています。私の場合はスポーツの時間をとることが、ストレス発散になっています。

イライラしないための工夫として、スケジュール調整には気を配っています。以前娘が体調を崩し、入院を繰り返してしまう時期がありました。私が病院に付き添って寝泊まりすることが多かったのですが、仕事の忙しい時期とも重なってしまい、心の余裕をとるのがとても難しかったのですよね。

だからこそ、その後は突発的な事態が発生しても大丈夫なように、以前よりもゆとりを持ってスケジュールを組むようにしています。

ありがとうございます。最後に積極的に育児に取り組んでいきたいと考えている男性に向けて、アドバイスをお願いします。

そもそも多くの女性が育児と仕事を両立できていますので、男性も同様にできるはずです。仕事や家事、そして育児については、性別に関係なく夫婦間で得意なことを分担して行うことが良いのではないでしょうか。

「育児するために早く帰宅できるのだろうか」という不安は、おそらく多くの方が抱えていらっしゃると思います。その場合は「育児が一番、仕事が二番」と優先順位を付けてみてはいかがでしょうか。仕事が多かろうが何だろうが、育児を優先させる覚悟を持つことができれば、仕事はどうにでもなるものです。


家庭内の育児担当として、育児や家事、そして仕事に日々向き合われている相原さん。柔和な笑顔や優しいお人柄はもちろんのこと、「育児を優先する覚悟をもつ」という強い意志がとても印象的なインタビューでした。

相原さんは時間の使い方や効率性といった切り口から、ご自身でも発信活動を行っていらっしゃいます。是非チェックしてみてください。

マイナビニュース:成果を上げながら定時で帰る仕事術」

Mrelationsでは今後も、積極的に育児に向き合われているパパやそのパートナーにインタビューを行い、貴重な経験を皆様にナレッジシェアしていきます。インタビューに答えてくださる育休取得経験のあるパパも大募集中です!