子どもの笑顔でキャリアチェンジを決意。ママの原体験から誕生したサポート制度とは

宮崎友恵(Tomoe Miyazaki)さん

大学卒業後、食品メーカーなどを経て、2013年江崎グリコ入社。栄養食品や「ビスコ」などのマーケティングを担当した後、コーポレートコミュニケーション部で「Co育てPROJECT」のリーダーを務める。プライベートでは2児の母。

Mrelationsでは「自分らしく」働くためのサポートとして、いわゆる育児情報ではなく、働くママ自身のキャリアやライフに関する情報を発信しています。私たちが大切にしているのは、それぞれのママたちの「等身大のエピソード」を伝えること。これまでも様々なインタビューやコラムを通じて、読者の皆さんに一歩踏み出すきっかけとなるような情報をお届けしてきました。

今回は江崎グリコでプロジェクトリーダーを務め、社内外で子育てをしやすい環境や制度作りに取り組む2児のママにお話を伺いました。

子どものアレルギーをきっかけに、グリコに転職を決意

宮崎さんは現在2人のお子さんを育てながら、江崎グリコでプロジェクトリーダーを務めていらっしゃいます。まずはじめに、グリコ入社のきっかけを教えてください。

新卒で総合電器メーカーに入社し、その後食品メーカーの在職中に一人目の子どもを授かりました。

仕事と子育ての両立で大変なことは多々ありましたが、特に悩んだのが子どものアレルギーの問題です。2歳頃まではアナフィラキシーショックを起こしたり、救急車で運ばれたことがありました。アレルギーの原因となる材料を除いた食事を毎日用意していたのですが、おいしいと言えるものは多くなかったと思うんです。

そんな時に娘が満面の笑顔で「おいしい!」と食べてくれたお菓子が、グリコの商品でした。アレルギーをもつ子どものおやつは、基本的に親の手作りばかり。ですがおやつの包装をビリっと破き、嬉しそうにそのまま食べている子どもの笑顔に感動してしまって。おいしくて安全なものを思い切り食べられるって、本当に幸せなこと。

そこで「こんな素敵なお菓子を販売している会社で私も働きたい」と思い、転職を決意しました。縁があってグリコに入社した後は、栄養食品やロングセラー菓子の「ビスコ」のマーケティングなどを担当し、現在はコーポレートコミュニケーション部でプロジェクトのリーダーを務めています。

お子さんの笑顔がきっかけで転職を決意されたのですね!とても素敵なエピソードです。

ありがとうございます!もともと仕事とプライベートをしっかりと分けるタイプではなかったのが、功を奏したのかもしれません。

私は育児も仕事もプライベートもすべて同じ軸で考えていたので、育児中の発見が、これからのキャリアを考えるうえで大きな影響を与えてくれました。

「子育て中の家族の役に立ちたい」という想いから、男性社員の育休取得率100%を達成

宮崎さんの現在のお仕事について詳しくお聞かせください。

コーポレートコミュニケーション部で「Co育てPROJECT」のリーダーを務めています。

このプロジェクトは、夫婦が協力して子育ての課題に取り組めるよう、様々な面から応援したいという想いから誕生しました。プロジェクト名には和気あいあいと(Communication)、上手に協力して(Co-operation)、一緒に子育てする(Coparenting)という意味が込められています。

現在は社内外問わず様々な取り組みを手がけていますが、社内向けでは人事部や労政部などと連携し、男性育休をはじめとした制度や、子育てをしやすい環境の整備を進めています。例えば2020年1月に導入した「Co育てMonth」は、お子さんの出生後6か月以内に1ヵ月間の有給休暇が取得できる制度です。対象となる男性社員の取得率は、2020年度では100%を達成しました。

100%はすごいですね!厚生労働省の調査では2019年度の育休取得率が女性で83%、男性で7.5%です。こうして比較すると、かなりインパクトがある数字ですよね。

そう言っていただけてとても嬉しいです。制度を導入した当初は、法令に基づいて5日間の育休からスタートしました。その後徐々に社内の環境を整え、期間を1ヶ月間に変更。原則として給与や賞与に関しては、通常通り勤務した場合と同じ扱いにしています。

男性育休を取得した社員からは「会社に迷惑をかけてしまったのでは?」という意見もある一方で、「取得できて良かった!」という声が圧倒的に多いですね。なかには育休を機に仕事を引き継いだことで、業務の効率化や見える化につながったという声もあります。

育休中は社用のパソコンとスマートフォンを一度会社が引き取りますので、本気で引継ぎをしないとかなり大変なんです(笑)。

ほかにも「Co育て休暇」という制度では、産休や育休の期間とは別に、妊活やお子さんの学校行事への参加が理由でも休暇を取得できるようにしています。

子育て家庭をサポートするために、様々な制度を導入されているのですね。そもそも「Co育てPROJECT」はどのようなきっかけでスタートしたのでしょうか?

きっかけとなったのは、約5年前に取得した第二子の育休中の出来事でした。子育て中のパパやママと日々話すうちに、育児の大変さを真剣に考えるようになって。例えば、仕事も育児も忙しい毎日のなかで、子どもの栄養面も考えた食事を用意するのって本当に大変なんですよね。

そんな時に、子育て中のママやパパがグリコの商品をお子さんに食べさせている光景をよく見かけたんです。そもそもグリコは、子どもの健やかな成長に寄り添い続けてきた会社です。だからこそ、子育て中の家族のためにできることがもっとあるのではないかと思って。

「一度原点に立ち返って、子どもや子育て中の家族のために役立つことがしたい」と強く感じ、復帰後にプロジェクトを提案し、立ち上げから任せてもらっています。

育児で唯一決めているのは、子どもを置き去りにしないこと

自ら発案したプロジェクトのリーダーとして、日々お忙しいと思います。仕事と育児の両立ではどのような点を意識していますか?

仕事では周りの方々に助けていただくことがとても多いです。自分が抱えているタスクを積極的にオープンにしながら、自分一人で抱え込まずに、不完全でもレスポンスを早くして周囲に共有するように心がけています。

プライベートでは常にバタバタしていますね。本当は朝や夜に読書の時間をとったりしたいのですが、なかなか実現できていません。現在はリモートワークで自宅にいることが多く、ランチは納豆ご飯という日も結構ありますね(笑)。

自分のご飯に時間をかけられないのは、働くママあるあるですよね。

本当にそうですね。バタバタしているとあっという間に毎日が過ぎてしまいますが、育児で唯一しっかりと決めているのは「子どもを決して置き去りにしない」こと。例えば、子どものご飯をつくるために子どもとの会話の時間がなくなってしまうのは、本末転倒だと思うんです。コミュニケーションが取れていないと、子どもの小さな変化にも気付きにくくなってしまいますよね。

最近小学4年生の上の子どもからは「ママしつこい」と煙たがれることもありますが(笑)、できる限り子どもと一緒にいながら、ゆっくりと会話する時間を作るようにしています。

とても素敵なお考えですね。育児と仕事の両立に悩むママにとっても、大きな気付きになるのではと思います。最後に働くママたちに向けて、メッセージをお願いいたします!

私自身これまでのキャリアを振り返ってみると、その時々の流れやタイミングにうまく乗れたおかげで、結果的にやりたいことに挑戦できました。育児中に感じた課題や気付きが仕事に活かされたことも多かったですね。

これからも働くママやパパ、そして子どもたちが笑顔になれるように取り組みを進めていきますので、ぜひ一緒に子育てをしやすい環境を作っていきましょう!


お子さんを育てながら感じた悩みや課題をきっかけに、ご自身の仕事やキャリアを選択してきた宮崎さん。「忙しいなかでも決して子どもを決して置き去りにしない」など、育児と仕事の両立に関しても具体的なヒントやアイディアをたくさんいただけたインタビューでした。

宮崎さんがプロジェクトのリーダーを務めるグリコの「Co育てPROJECT」では、子育て中のママやパパをサポートするための様々なサービスを提供しています。ぜひ公式ページもチェックしてみてください!

https://www.glico.com/jp/csr/coparenting/