いいなと思う気持ちを、原動力に。新たな一歩を踏み出した2児のママ

山本由佳(Yuka Yamamoto)さんプロフィール

フリーランスエンジニア。新卒でトレンダーズに入社、出産を機に退職しフリーランスに転身。産後半年から人材系と教育系のベンチャーにてPR業務、人事、営業と何でも屋さんで仕事を請け、第2子出産後は女性誌「VERY」のライターに。約1年前からプログラミングを独学で学び、現在は自身のサービスの構築に力を入れている。プライベートでは5歳と2歳児のママで、現在第三子を妊娠中。

山本さんは2人のお子さんを育てながら、現在ご自身でITサービスの開発を進めていると伺っています。仕事と育児の両立では、日々どのような点を意識していますか?

隙間時間や細切れの時間を活用するようにしています。例えば子どもの習い事を待っている間や、子どもが公園で遊んでいる様子を見ている間には、5分や10分といった細切れな時間がよく発生するもの。そこで仕事関連のメールをチェックしたり、簡単な調べ物をしたりしていますね。

家事に関しては、できるだけルールを決めるようにしています。食後に必ず食洗機を回したり、夜に必ず洗濯機を回したり。ほかにも、パジャマは2日に1回取り換えるなど、極力考えないですむようなルーティーン作りを意識しています。

また大前提としては「仕事と育児の両立は難しい」という気持ちで過ごしているのがポイントかもしれません。すべて自分でやろうとすると大変になってしまうので、夫のサポートにもとても感謝していますね。仕事をしながら家族の食事を完璧につくるのはなかなかできないので、スーパーマーケットのお惣菜などにもよく頼っています。

たしかに「自分ですべてやらなくては」と抱え込んでしまうママも多いですよね。

本当にそうですね。何より私自身が色々と抱えてイライラしてしまうと、子どもにもその気持ちがうつってしまうようで、ぐずり始めてしまうんです。だからこそ出来る限り、自分の気持ちは自分でコントロールするように心がけています。「子どもは親の鏡」という言葉は、まさにその通りかもしれませんね。

とはいってもどうしてもイライラしてしまうこともありますので、そういう時は好きなスイーツや高級な牛肉を買って一人で食べるのが私のストレス発散方法です(笑)。自分のテンションの上げ方を知っておくのは、とても大事だと思います。

小さな成功体験を積み重ねて、自分に自信をつける

現在はフリーランスのエンジニアとして働かれていますが、フリーランスに転身されたきっかけをお伺いできますか?

新卒で入社した会社では営業やマネジャーを担当しまして、6年目に結婚や出産というライフイベントが訪れました。

当時は日夜問わず仕事に全力投球していたので、妊娠した時には「仕事はやりきった!」という感覚があったのですよね。もともと「自分で仕事を選べるようになりたい」と考えていたこともあり、これからは少し自由に働いてみようと、フリーランスに転身しました。

こうして半分勢いでフリーランスになりましたが、産後はとても不安になってしまって。初めての出産や子育てでメンタルが安定しない部分もありましたし、これから仕事は具体的にどうしたらよいのか、子どもを保育園に預けられなかったらどうしたらよいのか、不安な気持ちばかりが大きくなっていきました。

ですが子どもが生まれて半年ほど経った頃に、知人から仕事の相談をいただくことができて。そこで少しずつ、家にいながらもできる仕事から始めていきました。

特にお子さんが小さい時は、家でできる仕事はとてもありがたいですよね。具体的にはどのような仕事をされていたのですか?

人材系の会社のサポートとして、営業資料の作成やプレスリリースの作成など、パソコンひとつでできる仕事を担当することが多かったですね。広報の仕事はほぼ始めてでしたので、企業のプレスリリース配信サービスを手がける「PRTIMES」で100本ほどプレスリリースをチェックして、見よう見まねで書いていました。

その後は友人からの誘いを受けて教育系の会社のサポートを手がけ、マネジャーとして営業グループを担当し、人事も兼任しました。

初めての子育てと向き合いながらも、仕事の幅も広げていかれたのですね。

そうですね。サポートしていた会社で人が足りていなかったこともあり、私が担当させていただく仕事の内容や種類もどんどん広がっていきました。

初めての事柄に関しては、もちろん自分にできるかどうかわからずに、不安になる気持ちもあります。ですがインターネットで調べてみたり、周りの人に聞いたりすると、少しづつでも着実に前進できます。私の場合はこうした小さな成功体験が蓄積して、自然と自信にもつながっていきました。

その後はもともと美容やファッションが好きだったということもあり、女性誌「VERY」のライター職に思い切って応募。子どもを公園で遊ばせている間に、スマートフォンのメモ機能を使って選考書類の下書きを作りました(笑)。自分のスキルをアピールしながら、一人のママとして自分だったらどのような企画を立案したいのか、応募用紙に具体的に想いを盛り込みましたね。

そして無事にライターの仕事が決まり、特集企画や読み物ページなどを担当。そこで読者の方からの色々なお悩みや不安を知って、「生きるのが心強くなるようなサービスを作りたい」と考えるようになったのですよね。そのため今はライターを辞めて、フリーランスのエンジニアとして自身のITサービス作りに熱中しています。

「いいな」と思う気持ちを、原動力に変える

次々と新しいことにチャレンジされている山本さんですが、日々心がけていることはありますか?

人と比較して「いいな」という気持ちで終わらせるのではなく、自分も実際に行動するようにしています。何も行動せずに、「いいな」という気持ちをただ放っておくことはほとんどありませんね。

例えば、子育てと仕事を両立している人が身近にいて、「私もあんな風に両立できたらいいな」と思ったら、すぐご本人に尋ねるようにしています。具体的に工夫されているポイントを聞くことができたら、自分の生活にも取り入れられるはずです。

現在私はITサービスの立ち上げに向けて準備を進めているのですが、当初はプログラミングの経験も全くなかったので、知識をもつ知人や友人などにアドバイスをもらうようにしていました。

「いいな」という気持ちを、ポジティブにご自身の原動力に変えているのですね!

そうですね。頑張りたいことができたおかげで、自分の時間を作るために、ものすごくテキパキと家事をするようにもなりました(笑)。

現在は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、なかなかやりたいことに挑戦しにくい環境にいる方も多いかと思います。ですが私自身のエピソードが、何かしらの前向きな行動のきっかけになりましたらとても光栄です!


5歳と2歳のお子さんを育てながら、現在は第三子を妊娠されているママとして、日々ご自身で新たなサービス作りに熱中している山本さん。次々と新しいことに軽やかにチャレンジする秘訣は、「いいな」というとてもシンプルな気持ちを大切にする心構えだと感じました。

2020年もあっという間に過ぎ、もうすぐ新しい年がやってきます。今回のインタビューでは、新年に向けて新たな目標や計画を立てる際に役立つ、具体的なヒントをいただけたと思います。