働く女性の妊娠をとりまく3つの実態

ミレニアル世代の女性の中には、今まさに妊娠、子育て中の女性、これから妊娠を考える女性も多い。本記事では、日本労働組合連合会による「働く女性の妊娠に関する調査」をもとに、働く女性の妊娠をとりまく実態についてまとめた。

妊娠時のトラブルは、勤務時間が長い人(9時間以上と答えた人)の方がやや多い傾向

1日の労働時間はどのくらいの場合が多かったかとの質問に対し、「約8時間」が43.7% で最多回答となったものの、『9時間以上』も16.6%と1割半みられた。特に正社員・正職員では26.2%と、4人に1人以上が『9時間以上』勤務している。

また、早産になった人、流産してしまった人では、出産まで問題なく順調だった人と比べ『9時間以上』の割合がやや高く、順調だった人の13.3%に対し、早産になった人では24.6%、流産してしまった人では20.0%となった。

肉体的・精神的負担が掛かる仕事をしていた割合は、 出産まで問題なく順調だった人より妊娠中のトラブル(流・早産等)が多い傾向

妊娠時のトラブル別にみると、早産になった人では「重い物を持ち上げる仕事が多かった」が22.6%(順調だった人では12.2%)、流産してしまった人では「立ったまま仕事をすることが多かった」が45.3%(順調だった人では35.3%)

また、「ノルマや締 め切りがあるなどストレスの強い仕事があった」は早産になった人では17.0%、流産してしまった人では16.4%となり、 順調だった人(7.0%)と比べ、高くなり、早産になった人や流産してしまった人は、順調だった人よりも、肉体的・精神的に負担が掛かっ ていた可能性が窺える結果となった。

③職場への妊娠報告のタイミングの 最多は「妊娠 8 週」心拍確認後

 職場への妊娠報告のタイミングは、「妊娠 8 週」が最も多く 14.2%、次いで、「妊娠 12 週」10.8%、「妊娠 13~16 週」10.5%が続いた。

職場への妊娠報告のタイミングは、「妊娠 8 週」が最も多く 14.2%、次いで、「妊娠 12 週」10.8%、「妊娠 13~16 週」10.5%が続きました。また、「最後まで報告しな かった」との回答も 6.8%みられた。一般的に「妊娠8週」頃までに胎児の心拍が確認できることが多く、その辺りのタイミングで報告する人が多いと推察できる。安定期に入ってから報告したいと思っていても、つわりや通院等で何らかの配慮が必要になるため、早めに報告せざるを得ないという可能性もある。

また、職場へ妊娠報告をすることに「ためらいがあった」人は 3 人に 1 人 。理由として多くを占めたのは「同僚への遠慮や職場の雰囲気」だった。さらに、妊娠報告時の上司・同僚の反応 にストレスを感じた人は、4人に1人の割合となり、少なくないことが明らかになった。


以上が、「働く女性の妊娠に関する調査」から見えてきた働く女性の妊娠を取り巻く実態である。妊娠時のトラブル(特に流産や早産)は、長時間労働や、勤務上の肉体的精神的ストレスが、多少なりとも影響していることがわかった。

妊娠・出産は、個人差が大きく、実際に直面してみないとわからない部分ももちろん多い。しかし、妊娠前から、妊娠後の自身の働き方や、職場でどのような配慮が必要になるか、その為の良好な関係性作りなど、妊娠後のことを想定しておくことで、少しでもリスクを減らし、妊娠中も円滑に仕事を続けることに繋がるかもしれない。