母親が働くことが、子どもに与える意外な影響

じめじめとした雨が続き、ただでさえ心身ともにスッキリしない梅雨時。子ども達もやはり疲れが出てくる時期なのか、登園、登校渋りが見られやすい時期の様だ。

我が家の子ども達も御多分に洩れず、小学生の娘は学童に行くのを嫌がってぐずり、2歳の息子も笑顔で登園していたはずの保育園で、ここ数日別れ際に大泣きしている。なんとか二人を宥めて送り出したものの、こういう日が続くと流石に心が痛む。

そうでなくても日常的に

「仕事に時間を取られ、子どもと接する時間が足りていないのではないか?」

「子どもに寂しい思いをさせてしまっているのでは?」

という罪悪感や葛藤を抱えている母親は少なくない。

しかし、私を含むそんな女性たちに朗報がある。以下に紹介する2つの調査結果をご覧いただきたい。

ハーバード・ビシネススクールのキャサリンLマックイン教授が、北・南アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、アジア、中東などの24カ国で行った『母親の就労』に関する調査(母親の就労の有無が子どものキャリア、収入、家事育児への参加などに影響を与えたかどうかの調査)によると

母親が就労している家庭で育った場合、子どもが女子の場合は専業主婦家庭の子よりもフルタイムの仕事に就き、高いキャリアと報酬を得る可能性が高い、ということがわかった。

一方で子どもが男子の場合、学歴や報酬は双方でほぼ違いはない。しかし、母親が就労している家庭で育った男子は成人後、性別役割分担に囚われることなく、家事育児や家族の時間により多くの時間を割く傾向があるという。

また国内の研究でも以下のような結果がでている。

母親の就業による子どもへの影響』(日本女子大学現代女性キャリア研究所 客員研究員 盧 回男)によると働く母親の子どもで、「母親が仕事をしているほうがいい」と答えた割合は78.1%とポジテ ィブに考えている子どもが多い結果となっている。

また、母親が仕事をすることで「さびしい思いをしている」と考える子どもは10.6%と圧倒的に少ない。母親の就労が 子どもに悪影響を与えると考えている大人の心配とはうらはらに、子どもは母親の就労にポジティブな考えをしていると読み取れる結果が出ている。

私達ミレニアル世代が子どもだった頃はまだ専業主婦世帯の方が多く、(1980 年には専業主婦世帯(1,114 万世帯)が共働 き世帯(614 万世帯)の約 2 倍を占めていた)自分や夫の母親は専業主婦だったという人も多い。そうした「子どもの頃の一般的な母親像」がロールモデルとなって、私達を苦しめていたのかもしれない。

しかし、母親が働いていることは、子ども達の発達や将来にいい影響を与えこそすれ、悪影響はない。また、大人が思っているよりずっと子ども達は母親が働くことをポジティブに捉えている、ということがこの2つの調査でもよくわかる。

この結果を励みに、私達が自信を持って働く姿を見せることによって、次世代の子どもたちは将来、私達が抱いてきた「罪悪感や葛藤」に悩まされることがほとんどなくなるかもしれない。