”ママの周囲は「なにもしない」のではなく「なにをすればよいのかわからない」だけかもしれない”~Woman Morning Session Vol1 レポート~

「卒乳することでこんなに体調崩すって知っていたら、事前にもっと仕事の調整ができたかもしれない」「復帰はしてみたものの、職場の人に気を遣われすぎてどうコミュニケーション取ればいいか分からない」

働くママが仕事に復帰してから直面する悩み。これらを解消するための手だてや、こんな悩みが発生することが分かってるだけでも、心構えができたのではないだろうか。

また、これからママになりたいと願う人も、子どもを産んで働き始めてから、どのような状況になるかと、すこしでも想像出来たら、すこしでもやれることがあるのではないか。

そのような課題感から、M relationsでは働く現役ママと、子どもが欲しいけど仕事との両立に悩む女性が集まり、”ママを取り巻くステークホルダとの関係構築”をテーマに、不安や悩み、自分自身の実体験を共有し合う座談会を開催しました。

【参加者】

Aさん 1児母・フリーランス

Bさん 2児母・フリーランス

Cさん 1児母・企業で時短勤務

Dさん 結婚一年目・企業でフルタイム勤務

Eさん 結婚三年目・企業でフルタイム勤務

結局両立できないのかと、課題が山積み

Cさん 今年の春に時短勤務で、育児休暇から復帰したのですが、復帰前に後輩だけで仕事が回っていたことや、「時短だから」と気遣いをしてくれていたこともあり、後輩に仕事が集中していて。時間的制約はあるものの、仕事は普通に振ってほしいと話をしました。

Aさん 妊娠しつわりが辛い時期が続きましたが、幹部、そして社員はほとんど男性だし子どもがいる人もいない。なので、理解を得ることも難しかった。

あと、週末に卒乳をしたんですが、ガチガチに張ってしまって寝返りも打てない、ホルモンバランスが崩れて頭が痛くて寝れない…と極度の体調不良が続きました。もっと事前に知っていれば、仕事のバランスを見計らって仕事も調整できたのに、と思っています。

Bさん 皆さん、子ども作るとき社内で「子ども作ります!プロモーション」しました?笑

Aさん 私は経営陣とも距離が近かったので、入社の声をかけられた時に言いましたね。

Cさん 近い人には言ってました。結婚2,3年経ったからそろそろ考えようかと思ってます~ぐらいですが。

Bさん ちなみに私は全然してなかったんですが。スタートアップにいましたが、今からどんどん忙しくなるだろうし、抜けたら会社も困るかもしれないけど、2・3年後にさらに責任を持つ立場になったらもっと大変になるって考えてはいましたね。

Dさん 私は今の会社は子育てをする制度が整っているし理解もある。ただ、自分のキャリアを考えると他の会社でもっと経験を積んだ方がいいんじゃないかとかも考えます。でも、転職先が制度が整っていても、それが使われる/使われないは別問題ですし、なかなか踏み切れないですね。

Eさん 私は結婚三年目で、子どもが欲しいと思ってるんですが、独身男性の上司の理解が得られるか不安で会社に伝えることがなかなかできないです。昇進に響くんじゃないかと思って。

状況が全く同じ人なんて一人としていないのに

Cさん 難しいなって思ったのは、実は育児の経験ある女性からの理解もなかなか得にくいということです。女性役員は仕事をバリバリしながら子どもを育てあげた人なんですが、育児に対して理解をしてくれる。けれど、どこかで「自分はできたからどうにかなるよ」と思われてすごく高いハードルを求められがちだったりもする。

Aさん 分かります。前の会社の上司は、「今まで周りにいた妊婦さんは、出産日直前までバリバリ働いてたよ」と周りにはつわりがなかったり、タフな人が多かったみたいなんですよね。でも体調や環境は人によって全く違うし、無理したら母子ともに命に関わることだってある。同じように考えられても難しいですよね。

「理解しない」<「知らない」なのかもしれない

Aさん 「理解が得られない」という事に対して考えると、自分が出産しないと分からないというのはある気がしますね。頭では理解してても、たとえば遅刻が多かったりすると心配になったり。

Cさん 0歳児とか1歳児の頃ってしょっちゅう熱が出るじゃないですか。子どもがいて知っていると当たり前って思えるけど、子ども育ててみないと知らないわけで。周りからは「〇〇さんの子ども身体弱いのかな…」と過剰な心配が出てきたりもするんですよね。

Dさん 子育てだけではなく、不妊治療に対しての周りの理解も難しいなと思いました。知り合いの話で、会社側に不妊治療をする旨伝えたはいいが、薬の投与などによる体調不良が続いても、理解してもらうことは難しいし、逆に周りはなんて声をかければいいか分からない。

Cさん 私が職場復帰して悩んでいた時も、周りの人は私が「どういう風に仕事ができるのか、したいのか」という事を知りませんでした。今まで私の会社は産休を取っていた人たちがほとんど事務職の人だったので、「時短の人にはあまり振っちゃいけない」という共通認識があったみたいです。

Eさん 私の夫の会社では、ある人がお子さんを保育園に送ってから出社されていたので、定時より30分遅れて出社していたらしいんです。ただ、それを数年経ってからみんなその事実を知ったみたいで。それまでは、「なんであの人遅れてくるんだろう?」と不思議に思っていたらしく…そもそも会社から共有されていないのも問題ですよね。

Bさん 働くママを雇用する会社のマネジメント層には、もっと何が起こるか知ってほしいですね。研修とか入れたり。でも、その研修を入れるかどうかもマネジメント層次第なんですよね。

Aさん すごく分かる。本一冊は読んで欲しい。

Bさん リクルートでは、若手社員が考えた制度で、「育ボスブートキャンプ」っていう制度があって、子どもがいる家庭の社員と参加希望の社員がチームを組んで、育児を体験するプログラムがあるみたいで。相手を理解するのにすごくいい取り組みですよね。

Eさん あとは、会社の人に対しても、夫に対しても、問題自体や問題を乗り切るために必要な知識とかについて、自分の言葉を介せず伝えられる方法があったらいいなって。何かの記事のURL送ってみるとか(笑)

Aさん 私やってた(笑)夫に、「この時期はこんな感じらしいよ?」と、説明するために。そしたら「あ、そうなんだ」と分かってくれて。

Bさん 結局、 育児を「やらない」んじゃなくて、何をすれば良いか「知らない」だけなんだよね。

Cさん ”働くママ”の関係構築って考えると、夫はもちろんなんですが、夫の会社の人たちとのリレーションもすごく重要だなと思います。

私の夫は積極的に家事をやる人で、保育園の送り担当ですが、子どもがワガママ言って時間通りに家を出れず遅刻してしまうこともあって。自分は会社で肩身狭く感じていたりするから、そんなことが続くと社内でどう見られているのか、大丈夫なのか。ある日降格になったりしないかとか心配にもなります。なので、夫の会社の人たちともうまく関係構築していかないといけないなと思うようになりました。


このように働くママは、周囲に「理解を求める」「理解してもらえない」――と”理解”にまつわることが、すべての課題に対して挙がりました。ただ相手方は、理解しないのではなくて、違う認識を持っていたり、ただ知らないだけなのかもしれません。

働くママが日々、関係者と相手に合わせて、必要な情報を伝えることも重要ですが、働くママに関わる人々の知識の底上げができれば、少しでも課題解決につなげることができるのではないかーーと私たちは考えます。

M relationsでは今後もこのように、「働くママ」「働くママを目指す女性」の生の声を集めてまいります。そして、それを解消するために何ができるか、一つひとつ考えていきたいと思います。

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