M relationsでは、ミレニアム世代の働くママと、将来の”育児と仕事の両立”に不安を持つ女性が集まり、”ママを取り巻くキーパーソンとの関係構築”をテーマに、不安や悩み、自分自身の実体験を共有し合う座談会を定期的に開催しています。
私たちMrelationsは、「ママになっても働き続けたい、キャリアアップして続けたい」「育児も仕事も同じくらいのボリュームでがんばっている」と思うキャリアに対して意欲的なママ、働いているママたちが、少しでも私たちの発信をヒントに周囲とのリレーションを良好にしていってほしいと考えています。
周囲とのリレーションが良好であれば、仕事も育児も、自分自身のことも、ママはなにかを諦めることなく人生を楽しめるのではないでしょうか。
さて、今回は6回目のセッション。今回盛り上がったママの悩みは、育児とキャリアアップの両立、夫との家事育児分担を中心に、とっても深い話ができました!
今回も多種多様な方にご参加いただきました。
【参加者】
shoko (以下、S) /長女1歳7ヶ月
lily(以下、l) 会社員/フルタイム勤務/結婚3年目/子なし
Bさん 会社員 /時短勤務/ 長男 7歳 次男5歳
Cさん フリーランス/長女1歳3ヶ月
Dさん フリーランス/長女8歳・次女6 歳
Eさん 会社員/時短勤務/長女2歳6ヶ月 第二子妊娠中
◆育児とキャリアアップの両立
子どもに手がかかる時期に「もっと仕事をしたい」という気持ちとどう折り合いをつけていくか
今回の参加者の皆さんは、お子様がちょうどこの4月から保育園に通い出したり、小学校に入学された方もおり、子どもの成長に伴う今後のキャリア形成についての話で盛り上がりました。特徴だったのは、2〜3歳差のお子様がいる方は、保育園の時期が一番仕事ができたということ。小学校に入ったりと子どもが成長していくと、それぞれのスケジュール管理が発生。兄弟別々の習い事の送迎やPTAなど親の出番が多く、動ける時間がまた少なくなるということもわかりました。
Dさん
二人目の育休明けに、フリーランスに。会社に第二子の妊娠を報告したときに、「もう戻ってくる席なはいよ」とハッキリ社長に言われて…。ただ産休育休は取得できたので、無事保育園にも入れて、円満退社にはなりましたが。二人とも切迫で絶対安静になってしまい、早めに産休に入った。
子どもが二人とも小学生になって、保育園の時が一番動けたし仕事ができたなと感じてる。兄弟で違う習い事をしたりと、それぞれのスケジュール管理が発生してくる。自分と子ども二人のスケジュール管理しながら回していくのは、結構ハード。PTAなどの親の出番も多く、習い事の送迎もある。
Cさん
やりたいことはたくさんあるけど、自分のキャパは決まっているから優先度で判断するしか、術がないなと思っている。ある程度、割り切ることも母親になるってことなのかな…と思い始めた。今は第一子がやっと保育園に入れたところ。二人目も遠くはないうちに、と考えると、二人目が生まれたらだいぶ生活も変わるのかなと思っている。
Eさん
現在は第二子を妊娠しながら時短で働いていて、一人でも大変なのに二人になったらどうなってしまうのかという不安もある。キャリアとしては新卒からずっといる同じ会社にいるので、会社側も育児をしながらのキャリアアップを応援してくれている。
嬉しい反面、無理して仕事をやるのもきつい…でも自身も成長実感も欲しいし、期待にもこたえたいと思ってしまう。
S
模索しながら1年間やってきて、正解だったと思ったのは、「できないことはできない。出来ることに特化していく」ことを徹底した。母親がダウンすると、家族にも負担がいくし、家族全体のバランスが壊れるので、母として自分だけでは済まないという責任が生まれる。まだうまくバランスを模索しながらだけど、仕事で自分のキャパオーバーな部分は、一人で抱え込まずに人に頼ることも必要だと思う。
子どもが小さい時期は一瞬で過ぎ去るし、小さいうちは特に近くにいたい想いもある。でも子どもの成長とともに、メンタルのケアも増えてもっと子どもと向き合う時間が増えていくと思うので、これからざっと10年くらいの期間、育児と仕事のバランスをどう取っていくのが良いのか。
Bさん
産後は家庭重視にしようと思っていたので、仕事復帰しても家には仕事は持ち込まないと決めた。二人目の出産後、子どもの入院なども重なり、週2のパートタイムで復帰。今は時短の正社員に戻ったが、仕事でも「これをやりたい!」など成果を持つのは諦めた。自分一人で仕事を抱えてしまうと、チームや周りに迷惑がかかる。子どもなどプライベートの状況は包み隠さずに上司やメンバーには開示していくことで、理解を得られていると思う。
◆夫との育児・家事の分担や責任のバランス
Woman Moning Sessionを通して、“夫婦ともに家事育児を同じレベルで一緒にやる”というスタンスがあるからこそ、女性側が自分らしくキャリアも継続できている、という実態がよくわかります。ただ家事育児の“責任”に関しては、まだまだ女性側が持つことが多く、そのバランスを取るのが難しいこともあるようです。
Cさん
旦那が家事育児するのは当たり前だと思っている。夫にもちろん日々の感謝は必要だけど、相手と自分との責任の持ち方のバランスが難しい。どうしてもスケジュール管理は自分がやるけど、そのスケジューリングの負担もあることを理解しているのかな、って思うことも。
海外で出産したが、海外では妊娠中からベビーシッターを探して決めておく。そうすることで必然と母親が少しでも身体を休めることができるし、仕事にも復帰しやすい環境。社会としても、そのこと自体にとても肯定的。日本との文化の違いに驚いた。
Bさん
長男を小学校受験したのは、夫が自分の母校に行かせたいと言ったからだった。でもそこから実際の受験までの流れ、日々子どものモチベーションをあげる、などは一切関わってこなかった。これを機に、一度夫婦で話し合い、今後は自分で言い出したら、最後まで自分が責任を持って関わるということを約束した。
今回の参加者の特徴は、みなさん周囲とうまく関係構築をしている方々でした。だからこそ、セッションの大半の時間を使い、盛りがった話題は「現状と自分の気持ちとをどう折り合いをつけていくか」といったママ自身の意識の持ち方や、モチベーションの話。
外的要因・環境の問題で「自分らしく育児と仕事を両立する」ことを諦めるざるを得ないことも多いなか、このように自分らしい両立の仕方を見出し実現しているママもいます。そのママたちは、みな自分の気持ちとの折り合いもうまくつけながら、その時々の環境でベストな両立のバランスを見出しているんだなと感じました。
通常は毎月1回開催するこのセッションですが、今月は好評につき追加セッションを開催することになりました。引き続き、セッションレポートをお楽しみに!